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小説みたいな創作をしてみたい!? ならミニ四駆をしようぜ!! ~導入編~

ヒャアたまんねぇ! いつもはシステムや広報的な話しかしないから自由気ままに語ってやんぜベイベー!!!!

ということで木曜日担当の三ツ葉です。私は役に立つのか役に立たないのかイマイチよくわからないコアでディープな記事を量産するマンとなりやりたい放題やる所存です。

 
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さて今回は題名の通り、

 

「創作を始めたいなら、まずミニ四駆から」

 

というトンデモ理論で語っていきたいと思います。しかもシリーズで。スナック感覚の新書もどきみてーな感じで書きますのでおつきあい下さいませ。

目次

1)表現者は一日にして成らず

絵を書こうにも案外敷居が高く、漫画を書こうにもネーム段階で詰まり、ならば書けると思った小説は主人公の設定を書いただけで満足してーー

 

結局、貴方の手には何も残らない。

 

わかる。わかりすぎてヘドバンしちゃうほどにわかる。

表現者や創作者は一日にして成らず、なのです。誰でも書けそうなライトノベルであったとしても、ちゃんと10万文字単位で物語に起承転結をつけるのはかなり難しいことなのです。

そうすると飽きっぽい人や辛抱がない人……もっと言えば、現代っ子の「すぐに結果を欲しがる」人はこういう趣味にまっっっっったく合いません。それを埋めるのが創作自体を好きになることであったり、なんとなしにでも「ずっと続けられる」という特殊スキルが必要なのです。

しかし誠に遺憾ながら、私達のような凡人オブ凡人、モブオブモブはそういったスキルを持ち合わせていません。

 

でも創作したい。

上手いって褒められたい。

ちやほやされたい。

できることなら金にしたい。

 

わかります。そういうの好きです。だからこそ、創作を続けるには短期的な結果や成果物を残せるーーそういった欲を手軽に満たすことの出来る「何か」が必要なのです。

そこで私は提案したい。

その最もたる「何か」こそが、ミニ四駆であるということを。

 

2)ミニ四駆はおじさんの趣味なのだ!

2017年現在。ヤフーニュースとか眺めている程度でも案外、「ミニ四駆がブーム」というワードを聞いたことがあると思います。

ミニ四駆は御存知の通り、昔大ブームになったホビーの一つ。世界最小のモータースポーツと銘打たれたそれは、カスタマイズすることにより自分だけのオリジナルマシンを作ることができる男の子のロマンでした。

 

しかしパーツがけっこう高かった。

 

小学生中心のホビーに関わらずアルミローラーやベアリングを買うだけで500円もする。エグい。強いモーターを買って満足して金欠であんまり遊べなくてそれっきり、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

で、時は流れ現在。

 

当時金欠で変えなかったお父さんたちが金と有り余る知識を全投入して遊べるモータースポーツとして返り咲いたのが、このミニ四駆というわけです。今のブームを第三次ブームとか表現する人もいます。

現在のアクティブユーザーは小学生~中学生、そして30代前後のお父さん達という感じ。大会に行けば三十路超えのお父さんたちが子供を引き連れ、目を血走らせて鉄火場を演じているという熱い熱いモータースポーツとなっています。

単なるホビーと侮ることなかれ。今は真ん中にモーターがあったり、改造方法も昔の知識が無に帰る上に、「なんだ……それは……」と驚愕する技術が飛び交う場所になっています。

中にはPCやアプリを使ってモーターの回転数を測り、重量を計算したりローラーの確度を1度単位で変えたり、中にサスペンションを組み込んだりと魔改造の雨嵐。さすが大人汚い。でも夢中になれるのです。

 

でもそんな改造をしなくても意外と素組で大会に勝てちゃったりすることもあります。

 

私も目の前で見たことがあるのですが……大会の決勝戦にてメチャクチャ速い超改造マシンが勢い余ってコースアウトし、後続のドがつくノーマルマシンが安定してゴール。大会会場は阿鼻叫喚の地獄絵図となり、おじさん達が地に伏せて悔し涙を流すという散々な絵面になりました。

しかしそれもまた、ミニ四駆の魅力の一つ。金をかけたからと言って勝てるほど甘くなく、かといって初心者でも十分に勝てる。運と技術面のバランスが絶妙な趣味だと言えるでしょう。

 

3)ミニ四駆はかんたん! しかし、奥深い

いやほんとかんたん。キットを組むだけ。

 

以上。

 

ほんとです。

といっても流石にキットのみのパーツだけで大会に出るのはアレなので、ローラーやモーターを買えばいいと思います。昔は駄目だったハイパーダッシュモーターも今の大会のレギュレーションでは使用可なので回転数が多いものをポン付けするだけでかんたんに速くなります。

 

速くはなる、が……

 

上の文章でもチラッと匂わせましたが、速いだけだとコースアウトしてしまいます。大会ではコースアウトは一発失格。そして昨今の大会では80度の壁のようなバンクがあったり巨大なジャンプ台があったりと、生き残りが重要になってきます。

そういうギミックを安全に走破するためにモーターを遅いものをチョイスすると相手に速度で勝てず、さりとて速いものを安易に選んでしまってはマシンがコースを外れて遥か彼方へ飛んでゆく。今巷に多くある改造は、大なり小なり、結局このさじ加減をどうやって折り合いをつけていくかということに帰結します。

 

すると必然的に作っては走らせ、コースアウトし、また組み直して走らせてーーというトライ&エラーを何度も何度も繰り返すという事になります。

 

これが楽しい。

 

上手く行かないのですが、これが本当に楽しいのです。

特に何度か調整して上手くギミックを走破できた瞬間(専門用語で、これを「入る」といいます)は感動してしまいます。

この感動こそが、私が言いたかった「短期的に結果を残したい」というインスタント創作欲を満たす何かと合致するということなのです。

好きなままに没頭して、パーツを組み替えるだけですぐに結果が出力されるミニ四駆は、まさにインスタントな結果。マシンという形に残るものには次第に愛着がわき、塗装を始めたりシールを貼ったりと徐々にステップアップする事でしょう。

いつの間にかそれはすっかり、貴方の趣味になるはずです。

 

4)インスタント創作欲と創作

ここまで来るとミニ四駆だけでいいじゃんと思われちゃいますが……あくまで創作が主軸として捉えた前提でお話していますからね。そこんところはよろしくお願いします。

ようするに、長々と説明しましたが単純な話、長期的な修業が必要な創作欲は凡人には苦痛なので、インスタント創作欲にてその苦痛を和らげることが最終的に創作出来る人になる近道なのだよーという話でした。

なんでミニ四駆なんだよとか言われればブームなのと単に私がやっていたから。でもやってみると案外言っていることが解るかもしれません。

学生さんも、社会人の皆様もそうですけど今の時代って目に見えた結果を欲しがるじゃないですか。そういうのが無いとやる気が失せて自分が無意味に感じてしまったりするのはよく解ります。

だから素直な結果がでるゲームというのはいつの時代でもハマる人が多いと思うのですが、ちょっと最近のゲームはそれに特化しすぎて結局カネで叩きあうという感じになっています。金がいくらあっても足りません。

さりとて日本のガラパゴス的なゲームはバリューネームの惰性続編とそのパクリしか無く、本格的な外国産のゲームは中々鬼畜。MMORPGなどのネトゲ至っては第二のリアルとも言うべきギスギスした人間関係が待っています。

なら、自分の手元で、自分の手を使って、没頭して、形になるミニ四駆という回答でも良いんじゃあないだろうか、と思うわけです。

創作をしているのなら尚更。創作欲とインスタント創作欲を上手に折り合いをつけて最終的な結果を残すために、創作がてらミニ四駆に手を伸ばしてみるのはいかが? というお話でした。

 

私、三ツ葉はこんな感じでコアーな感じの記事を書いていきます。次回もミニ四駆の事を書くかどうかはわかりませんが、これはシリーズにしたいかも! よろしくお願いしますネ!!

 

(三ツ葉亮佑)