プロットを作るその前に、ぐちゃぐちゃな考えをアイディアクラスタにしてみてはどうだろうか?
三ツ葉でございます。
前にメンバーがプロットの作り方を書いていてなるほど~と感心しました。
んで、ボクが今回紹介するのはその前段としてのアイディアクラスタというものについてお話したいと思っています。
アイディアクラスタとは
アディアクラスタというのはちょっと前にあった古いストーリーの作り方。アイディアの群れという意味の通り、頭に浮かんだものをとにかく箇条書きするというものです。
何が良いかというと、これについてはそれぞれが独立していて何の脈絡もなく、くっつけるかくっつけないかは自由という点。とにかく書いて、あとで切って貼ればいいというものになります。
アイディアクラスタの書き方
書き方もなにもないのですが、簡単に言えば箇条書きをすれば良いのです。例えばこんな感じ
☆異世界転生モノ
>主人公は高校生。富士登山に言ったら何故かそのままハイファンタジーの世界へ
>主人公は何のスキルを持ち合わせていない
・冒険者にしたい。異世界に迷い込んだらその人の何かが具現化して与えられる
>性格で武器防具が決まる
>>強気なら剣、穏やかなら盾とか?
>トラウマや精神の反転が武器になる
>その人由来の何かが武器になる
・主人公自体を人間ではなく別のモノに転生する
>そのひと由来の転生にするか? 罪人ならゴート角が生えるとか
・料理は山賊の肉のような焼いただけ、ハーブまぶしただけ
・巨乳のポンコツお姉ちゃん騎士
・ド貧乳黒魔術師
・時代背景は剣と魔法にしたい。銃はどうしよう
>古代ローマは弩砲があった。弩くらいのトリガーがあるものにするか?
>魔法は出力型か展開型orエンチャント型がメインかで歴史干渉が変わる
>>出力型ならば弓以外の飛び道具がひつようない。銃は出ない
>>エンチャントするならば鉄がメインとなるため、銃が必要になる
・魔法は詠唱よりも魔法陣の層展開でランクを決めたい
>円の数で強さがきまるとか?
といった感じ。
ここで「☆」とかは自由に決めていいです。たとえばここでいうなら「☆」は中核となるテーマのようなもの。「>」はそれに関連づいたアイディア、「・」は単独の思いつきなどなど。箇条書きにしたものにステータスを与えていきます。これが枯渇するまで書いていって、あとでつなげるのがアイディアクラスタ。つまりは、アイディアの保管庫なのです。
アイディアクラスタの利点
まず第一に、アイディアを全て記録しているという点。これに尽きます。頭での思いつきをそのままプロットにすると、整合性が取れずにああでもないこうでもないと練った結果、せっかくいい思いつきも消え失せてしまいます。あらかじめアイディアクラスタに書き留めておけば、あとで引き出せたり違う作品で使えたりとアイディアを備蓄することができます。
第二に、やった感が出ること。どうしても形にする前に折れてしまうという人はけっこういると思います。そういう人は「俺は何もしていなかった……」と嘆いてしまい、キラリと光るモノも曇ってしまい才能の無駄遣いとなることも。
それを防ぐため、とにかく形にする。そして自己満足に浸ることが大切です。創作は自分との闘い。いかにして自分を鼓舞、または騙してゆくかが鍵となります。
どうしてもプロットが書けないという方。まずはアイディアクラスタからはいかがでしょうか。三ツ葉オススメの創作方法でした!
(三ツ葉亮佑)